公立久米島病院で開催された特別講演会の報告

公立久米島病院で開催された特別講演会の報告

2018年3月に先立って本学で開催された特別講演会を、公立久米島病院でも開催しました。

講師はオーストラリアでNPとして活躍されるDone Heppner先生です。

 

特別講演には久米島病院スタッフの皆様をはじめ、地元の保健師さんがいらっしゃいました。また、3 つの離島診療所(黒島、北大東島、南大東島)で働く看護師の皆様もSkaypeを利用した遠隔教育の形で参加されました。

講演中の様子

右のモニターで離島診療所の看護師と遠隔でつなげています

 

オーストラリアという言語も文化も異なる地域の看護実践の語りでしたが、「地域を巻き込む」というキーワードを通して久米島や離島診療所における看護実践への示唆を得られる素晴らしいディスカッションが繰り広げられました。

質疑応答の様子

 

また、印象的だったのは離島診療所で働く看護師さんとの質疑応答の場面でした。

NPという重大な責任を一人で担う重圧とどのように付き合っていくのかという質問に対して、Done先生は自分の時間や家族との時間を大切にし、看護職としての自信と勇気を持ち続けることが重要だとお答えになりました。

 

講演会に対する感想の一部を紹介します。

●●● 参加者の感想 ●●●

「遠隔離島でこのような貴重な講演を聞くことが出来て感謝しています。ナースプラクティクショナーとして地域医療に貢献している姿はとても刺激になりました」

「Done先生のパワフルさ、そして地域に溶け込むということにとても共感しました。島民全体を巻き込むこと。とても大切だと思いますが、それは本当に難しいことです。この講演を聞いてとてもヒントをもらいました。」

「離島で働く仲間の看護師の健康(心身ともに)も考えて、コンタクトやサポートすることが重要だと感じました。まずは離島診療所に行って、見て、感じる時間を作らないといけない。国は違えど離島を支える看護師さんの貴重な意見・体験を聞かせて頂きありがとうございました。」

 

講演会後は久米島病院のスタッフの皆様との交流会や地域のイベントへの参加を通して、久米島という地域と医療とのつながりを感じる体験をさせて頂きました。

久米島病院の津波看護部長とDone先生

久米島病院のスタッフの皆様との交流会